オーダーカーテン、まさかの誤発注。素人にできる対策は?

まず最初に書いておくが、本記事は特定の業者に文句を言うことが主旨ではない。ましてネガティブキャンペーンを張ろうというものではない。
どの業者でも起きうる「事故」に対し、素人はどのように自衛すればよいか――そこが本記事の肝である。

玉が足りない!?

転居の前日、新居にオーダーカーテンが届いた。
今回は取り付け作業までお願いしているので楽だ。見積書を見たら施工費として15000円が計上されていたが、前日からほぼ寝ていない状況だったので、体力的にはお任せしてよかったと思う。

作業は順調に進んだのだが、リビングの掃き出し窓でトラブルが発生。ワイドスパンなので結構な幅になるのだが、カーテンレールにカーテンを吊り下げる「玉」が全然足りないというのだ。
確かに、今回のオーダーカーテンはそこそこ贅沢で、通常より布地を多く使った「2倍ヒダ」仕様である。
が、吊り下げる箇所の数は、1.5倍ヒダでも2倍ヒダでも大体同じではないのか? 前の住人はどんなカーテンを吊っていたのだ?

そこは専門家、すぐさま追加の「玉」を持ってきてはめ込み、無事に設置は済んだ。
なので私から文句を言うことは特になかった。むしろ建物を作った会社に文句を言いたかった。

カーテンの開け閉めが難しい理由とは……

翌日に入居し、夕方にはカーテンを閉めたわけだが、どうにもバランスが難しいことに気付いた。
ワイドスパンなので1枚のカーテンがひたすら長く、ふつうに引いたのでは弛んでしまう。すなわち、一部の場所に布地が集中して、全体が均等にならない。
弛みを細かく調整しながら、これはワイドスパンの窓に特有の問題なのだと勝手に納得し、「贅沢な悩みだなあ」などと思って1年以上過ごしていた。

 

新居にもすっかり馴染んだある日、何がきっかけだったか忘れたが、「やっぱりこのカーテンはおかしいのでは?」と思い始めた。
リビングには別のカーテンもあるのだが、見比べると布の密度が明らかに違う。弛みがちなカーテンの方が、メートルあたりのヒダの数が圧倒的に多いのだ。

あらためてオーダーカーテンの見積書を見ると、当該の掃き出し窓に掛けるカーテンは幅5740mmとなっている。レースもドレープも5740mmなので、リターン加工分を含まない、窓の幅に相当する部分が5740mmと読める。
一方で実際の窓の幅は、明らかに5740mmもない。執筆時点でこの部屋に住んでいないので実測はできないのだが、図面上では3400mm程度しかない。隣室の掃き出し窓を合わせても4900mm程度しかなく、どうやったら5740mmという値が出てくるのか、今でも全く理解できない。

ともかく、これでハッキリした。本来は幅3400mm程度のカーテンで済む窓に対し、幅5740mmのカーテンを吊していたわけだ。
転居前日の「玉不足」も、日々悩んでいたカーテンの弛みも、すべてはカーテンの幅が広すぎることが原因であった。

どうすればよかったのか?

事前に見積書をもらって私がOKを出しているから「その時に指摘しなかったのが悪い」と言われると苦しいのだが、これが転居後数日ならば、まだ文句を言う余地もあったと思う。自分で採寸できないからプロに採寸に来てもらっているのに、寸法の間違いは客が見つけろ、というのは酷な話だ。
しかし、これに気付いたのが入居後1年以上経ってから。さすがに指摘が遅すぎる。泣き寝入りするしかない。
当時の見積書をもとに素人が計算したところ、カーテンの幅が2m以上狭くなることによって、価格は約4万円安くなると見込まれる。小さい金額ではない。

これからオーダーカーテンを注文する方、まずメートル単位の大きな間違いがないか、という程度には見積書をチェックした方がいい

カーテンはもともと伸縮するものだから、所定より幅が長くても意外と気付かない。取り付けてみて、万が一「玉が大幅に足りない」ということがあれば、幅が正しいかどうかを疑うべきだ。
逆に「玉が異常に余る」という場合も気をつけた方がいいだろう。経験上、玉は余っても片側1個程度である。もし3個も4個も玉が余ったなら、カーテンの幅が足りていない可能性がある。
見積書は正しくても、仕上がってきたものの幅が見積書どおりになっていないという可能性もある。見つけ方と対策は同様である。

ちょっとした異変に気付けるか、そしてそこから問題の根源に迫れるか。
別に難しい話ではない。言われてみれば、確かに――という程度のことである。しかし素人は経験がないからスルーしてしまう。この記事が、その流れに楔を打てれば本望である。