新居はトラブル続き

新居にトラブルはつきものだが、我が家でも入居早々にクレームを2件入れた。
どちらも結果的には私のミステイクといった内容ではあったのだが、しかし同じことで困る人がいるかもしれないので書いておく。

また、転居後しばらくして発覚した問題もあったので、こちらも紹介したいと思う。

トラブル1:ガスコンロが点火しない

転居してまず最初に困ったのが、ガスコンロが点火しないことだ。

結婚以来ずっとIHクッキングヒーターで暮らしてきた。さらに遡って、独身時代はシーズヒーターだった。ガスコンロは実家暮らし以来であり、実家で料理などまずしなかったので、実質的には初めてといえる。
そうはいっても点火ぐらいは誰でもできるでしょ、と思ったらこれが点火しない。チチチチという火花の出る音はするのだが、火はつかない。
おかしい。ガス開栓の日にはちゃんと火がついていたのに。

火が使えないのではカップラーメンすら食べられない。すぐさま、強制加入させられたライフサポートサービスのコールセンターに電話した。
ワンストップで話を聞いてもらえるのはいいが、具体的な問題解決はたらい回しであり、結局はガスコンロのメーカーから折り返し連絡がくるのを待つことになった。

で、メーカーからの電話。症状を話すと、提案されたのが電池交換。ガスコンロの電源は昔も今も乾電池であり、これが消耗しているのでは、という見立てだった。
いや、火花は出ていると思うんだけどな――半信半疑ながら単1電池を買ってきて入れた。するとあっさり火がついた。うーむ。
入居早々にガスコンロの電池が切れているとは、偶然かもしれないが、前の住人がろくに料理もしていなかったということか。

トラブル2:風が吹くとエアコンが鳴る

次、エアコンからポコポコという音がする件。

これは引越の前日、通販の荷物が着くのを待っている時から気になっていた。最初は外で工事でもやっているのかと思ったが、音の出どころはエアコンの内部だった。風が強いとポコポコと鳴るようだ。
さらに、換気扇を回すと必ずといっていいほど音が鳴る。なかなかの音量で、仕事や勉強をしていたら気になることは必至だ。
ネットで調べてみると、気密性の高い住宅ではありがちなことだという。エアコンの排水ホースから外気が逆流しているのが原因で、ホースに水が溜まっているなどすると音が鳴るということらしい。

またもライフサポートに電話した。症状を話すと、たらい回しの末、「ある程度はしょうがない」といった回答だった。
ただ、症状を軽減するために、各部屋にある換気口をしっかり開けておくように言われた。換気口から十分に外気を取り入れられれば、排水ホースからわざわざ吸気しなくてもよいということだ。
言われてみれば、転居時に換気口は全部閉まっており、それを開けないまま生活していた。これを開けることで、確かに音の鳴ることは少なくなった。
また、玄関のドアが妙に重いなと思っていたのだが、これも解決した。換気口を閉めた状態では、室内と室外の気圧差があるのだろう。スカスカの木造住宅から来たので、最近のマンションの気密性とは大したものだなと感心させられた。

なお、ポコポコ音の別の対策として、排水ホースの先に逆流防止の弁を取り付けるという方法もあるようだ。
音対策のほかに虫除けの効果もあるようなので検討をおすすめしたい……と言いつつ、結局は取り付けないまま、別の家へ転出してしまった。

トラブル3:ハウスクリーニングが雑

以上2点は入居早々に申告した問題だが、この他に、申告はしなかったものの「それはどうなの?」という問題があった。
ハウスクリーニングが雑、ということだ。

最近の賃貸物件では、「退居時には借主負担でハウスクリーニングを行う」という契約になっているところが多いと思う。裏を返せば、入居時にはプロによるハウスクリーニングが済んでいるはずなのだ(前の入居者が同じ契約条件ならば、だが)。

しかし、引越前日に部屋に入り、既存の傷や汚れを写真に収めようとしたところ、簡単に落ちる汚れが多数放置されていることに気が付いた。
特に台所周辺のクロスには茶色い点々が無数にあり、試しに水拭きするとすぐ落ちる。クリーニング代を請求しておいて、この程度の掃除もしていないのか。

さらに、入居後に掃除を進めていくと、作り付けの棚の中、トイレの温水便座の裏側、風呂場の細部、洗面所の換気扇のフィルタなど、掃除が不完全な箇所が次々と見つかった。
結局、風呂場については、妻の要望により自腹でハウスクリーニングを行った(別記事に詳述)。

ハウスクリーニング代は、つまるところ「何時間かけて仕上げるか」ということで料金が決まってくると思う。借り主が支払うクリーニング代では、今挙げたような箇所まではとても掃除しきれないということなのかもしれない。
しかし、衛生上最もセンシティブな便座の裏に黄色いものが残っているというのはどうなのか。この状態で「消毒済」みたいな表示をされてもお寒い限りだ。
結局、この先住人の作った汚れは、妻のクエン酸パックによって完全に駆逐され、入居時よりも綺麗な状態になったのであった。家主にこの分のクリーニング代を請求したい。

なお、次に別の賃貸へ引っ越した際は、今回のような明らかなやり残しは少なかった。
ただ風呂場の排水周りは不完全で、隙間に腕を突っ込んだら、海苔の養殖か!というような汚れが出てきて唖然とした。程度の差はあるにせよ、転居時のハウスクリーニングに100%を求めるのは間違っている、ということなのだろう。

トラブル4:便座がひび割れていた

もう1点、入居後しばらくして表面化した問題があった。
温水便座の故障である。

故障といっても、「お湯が出ない」といったことではない。もっと単純で、便座の裏側にヒビが入っていた。
別に自分の持ち物じゃないし――と思って放置していたのだが、ヒビの長さは徐々に拡大し、そのうちバキッと割れるのではないか、というところまで成長した。

ふつう、便座が割れるなんてことはないでしょ?と思うのだが、この家のトイレに関してはちょっとした心当たりがあった。
最近の温水便座であればスローダウン機構が入っているのが普通だと思う。すなわち、便座を下ろす際に途中で手を放しても、急に落下することはなく、10秒ぐらいかけてゆっくりと降下していく。
ところがこの家の便座ときたら、閉める途中で手を放したら、バタン!と勢いよく落下していくのである。
一度失敗して冷や汗をかいたので、以後ちゃんと手を添えて閉めるようにはしていたが、それでも10回に1回ぐらい、うっかり落下させてしまう。これを繰り返していたら便座が割れるのも無理はない。
この温水便座はLIXIL製で、私自身、自宅で使うのは初めてのメーカーだ。何だよ、LIXILの温水便座はスローダウン機構もないのか?と内心イライラしていた。

そんな便座もいよいよ限界と見受けられ、ライフサポート経由で便座の修理を依頼した。
普通に考えれば、温水便座は契約書に載っている「設備」であるから、オーナー負担で修理がなされる。しかし万一、「普通、便座が割れるなんてことはあり得ない、住人の過失だ」と言われたら話は違ってくる。前の住人が壊したんだろ!と言いたいところだが、入居時に便座の裏のヒビまでは気付かず、「入居時から壊れていた」という証拠が残っていない。
そこで、最悪の場合を想定して概算の修理費用を自分で見積もったのだが、少し調べて血の気が引いた。この部屋のトイレはタンクレスなのだが、タンクレストイレでは便器(陶器の部分)と温水便座(正式には「機能部」というらしい)は一体不可分であり、機能部だけを取り替えるということはできないのだという。
機能部だけを取り替えられると謳うリフォーム業者も見つかったが、そうだとしても高い。機能部に「トイレの水を流す」機能までが含まれているので仕方ないのだろうが、タンクありの温水便座より数倍高額で、10万円超えの価格が提示されていた。これを自己負担するのは勘弁だ。

そんなわけで決着がつくまでドキドキしたが、結果的には「我々の過失である」という話にはならず、修理代は順当にオーナー負担となった。
また修理にしても「機能部」全体を取り替えるという判断にはならず、割れていた便座の部分だけを取り替えることになった。機能部全体を取り替えるのと比べると一ケタ違う修理代で済んだと思われる。

そして前からイライラしていた便座の閉まり方だが、修理担当の技術者曰く「スローダウンが壊れてますので、これも取り替えます」。つまり、便座がゆっくり閉まらないのはLIXILの仕様ではなく、単なる故障であった。いったい、前の住人はどんなトイレの使い方をしていたんだ!? 便座の上でサーフィンの練習でもしていたのかと疑いたくなる壊れようだ。

部品の入荷をしばらく待ったが、修理自体はあっけなく完了した。妻が真剣に掃除した便座が回収されてしまったのは少し残念だが、静かに閉まる綺麗なトイレが手に入った。

無駄話:温水便座にも好みあり

最後に全く個人的な話だが、温水便座はTOTOがいいなと、あらためて思った。

個々人の尻のつくり、また機種にもよるのだろうが、温水便座のお湯の出方の好みはTOTO>パナソニック>LIXIL(旧INAX)である。

TOTOの場合、特に前後の調整をしなくても、狙ったところにお湯が出てくる印象だ。
しかもそのお湯が太くパワフルで、洗ってほしいところを直撃してくる感がある。

一方LIXILの場合、これまで外出先で時々使った程度ではあるが、「シャワートイレ」という商品名のとおり、かなり広範囲をシャワー状に濡らしてくる機種が多いように感じていた。ソフトではあるが、汚れを落とすという本来の目的からするとどうかと思う。

その点、今回の居宅に備え付けのLIXILは「シャワー感」が弱めで、わりあい狙いを定めて撃ってくるタイプなのだが、困ったことに、撃ってくる場所がかなり後ろの方である。いったい開発者の尻の形状はどうなっているのかと問い詰めたいぐらいだ。
ノズル位置を手動で調整すれば何とかなるのだが、位置を記憶してくれないようで、毎回操作する必要がある。面倒だ。操作が面倒なときは便座のかなり後方に座って誤魔化すこともあるが、これはこれで落ち着かない。妻には「ビデで洗ってみたら?」と言われたが、思わぬ「事故」が起きても嫌だなと思い、一度も試していない。