査定額? 売出提案額? 不動産屋によって違う、査定結果の見せ方とは

10社ほどの不動産屋から査定書が届いた。
そこには大体、「査定額」と「売出提案額」が記されている。
素人には一見分かりにくい、この二つの違いについてまとめておく。

査定額と売出提案額の違い

会社によって若干呼び方が違うのだが、「査定額」というのは、その物件の適正価格、つまり「平均的にはその価格で成約するでしょう」という価格と考えられる。

一方で「売出提案額」は、実際に売り出す際に不動産屋が推奨する価格である。

実際にこの「売出提案額」で売れることは多くなく、買い主から価格交渉されて値下げする場合が多いので、売出提案額はそれを見越した額に設定する。
したがって通常は「査定額<売出提案額」となる

なお不動産屋によっては、査定資料に「査定額」を明示せず、「売出提案額」だけを記載していた。

売出提案額には販売戦略が反映される

査定額自体が不動産屋のさじ加減一つで結構変わることは、前の記事で述べた。

そして、査定額を踏まえた売出提案額となると、「どういう戦略で売るか」というところに選択肢が加わるので、会社によってさらに幅が出てくる。

具体的には、査定額にどの程度上乗せして売り出すか、というのが各社で結構違い、査定額の15%増しぐらいで売り出せという会社が2社あった。
たとえば査定額が4000万円なら4600万円で売り出せということだ。なかなか強気な設定である。

また、1つの不動産屋が3つの売出提案額を記載してくるという例も見かけた。3つの中からお客様がお選びくださいというわけだが、これはすなわち「3パターンの販売戦略を考えました」ということである。

では、売出価格を高くすればどうで、安くすればどうだというのか?
その点については、次の記事で詳しく考察する。

高めに売り出すのは自滅への道!? 売出提案額の罠
各社の査定資料を見たところ、売出提案額について、3つのレンジを提示してくる不動産屋が複数あった。 業界では当たり前なのだろうが、私自身は「なぜ、1つの物件なのに売出提案額が3種類あるのか」という事情を知らなかったので、どういう理屈なのかを紹...