引越当日は「えっ」の連続だった

引越当日、オールナイトで夜が明けた。

戦闘開始と同時に1名「戦線離脱」

私の部屋以外の荷物が箱詰めされたところで、引越当日の朝8時を迎えた。
7時50分頃から、家の前の道路にスタッフが集結している気配が感じ取れた。予定どおりの作業開始が今日は恨めしい。
そして、ここまで全く眠ることのなかった息子が、作業開始直前になって眠り始めた。しかし8時を前に布団は片付けざるを得ず、居間の椅子で爆睡。

8時になり、運命の鐘、ならぬチャイムが鳴った。いよいよ戦闘開始である。

あっという間に廊下の養生が終わり、搬出が進んでいく。その間に私は自室の荷物を箱詰めするが、最後のほうは気力、時間ともに尽きてしまい、やっつけ仕事で大きいダンボールに何でも放り込んだ。万が一箱詰めを手伝ってもらうと、1箱いくらの追加料金がかかってしまう。

そんなものまでリサイクル!?

そんな慌ただしい中でも思わず驚いてしまうやり取りがあった。リサイクルである。

今回、敷き布団や子供用ベッドは粗大ゴミとして捨てるつもりだったので、庭に出しておいてもらうようお願いしていた。
その布団やベッドについて、アート引越センターの社員から「よかったら引き取らせてください」と申し出があったのだ。
敷き布団は相当使ったものだし、子供用ベッドにしてもIKEA製なので、一旦分解したら再度組み立てられるか分からない。そんな品物を引き取ってどう活用するつもりなのだろうか。
こちらとしては粗大ゴミが減ったので悪い気はしないが、その後、布団やベッドがどうなったのか、純粋に気になる。

一旦休戦

搬出はスムーズだった。妻と息子は動く気力もなく椅子に座り込んでいたが、その椅子だけ最後まで搬出せずに残してくれた心遣いは本当にありがたいと思った。

昼前にすっかり搬出は終わった。昼休みを挟んで午後から新居への搬入を行うということで、一旦は解散となった。

この時は気付かなかったのだが、2階の部屋に無造作に置いていた梱包資材、すなわち未使用のダンボールやガムテープ類が、ちゃっかり回収されていた(新居に着いても出てこなかった)。ダンボールは余っても使い道がなく、むしろ転居後の処分が大変なのでいいが、ガムテープはいくらあっても困らない。メルカリの発送にでも使おうと思っていたのでガッカリ。
そもそも梱包資材って、見積書の上では私が「購入した」ってことになってなかったっけ? 実際には定価を積み上げた総額からの値引きがあるので、「梱包資材分は値引きして0円なんですよ、だから買ったというわけではなくサービスです」というカラクリなのかもしれないが、所有権の移転に関してどう考えているのか、ちょっとモヤモヤしている。
この時の教訓から、以降の引越では、引越当日にガムテープを床に放置せず、私物といっしょに置いておくようにした。その結果、この次の引越では余ったガムテープは回収されず、無事手元に残ってメルカリの梱包資材になっている。

 

荷物の搬出が済んだので、タクシーで新居へ移動する。
旧居の鍵を閉めるときには「この家もこれで最後か……」と感傷的になりそうなものだ。しかし私は明日以降も家の売却のために何度も出入りする。極めて事務的に立ち去った。

5分ほどで新居に到着。妻はこの時が初めての「内見」であるが、特に驚きはなかったようだ。
お昼どきなので何か食べようということになり、松屋で牛めしを買ってきた。しかし椅子もテーブルもないため、3人そろって床に座って食べる。幸いカーテンは設置されているので、日光過敏については問題ない。

搬入は1名追加でスピードアップ

食べ終えてしばらくすると荷物が到着したので、搬入開始。
床面積が3分の2になったため、ダンボールが至るところに滞留し、私の部屋など文字どおり足の踏み場もないような状況になった。気分は倉庫番だ。
使い捨ての布団袋に入った掛け布団も到着したが、先ほど粗大ゴミの敷き布団を「回収」したスタッフ、「この掛け布団は必要でしょうか?」と聞いてきた。いやいや、必要だから運んできたんだよ! 油断ならない。
搬出はスタッフ3人でやっていたが、新居では新たな1人が助っ人として加わり、搬入をスピードアップさせていた。暇な時期ということもあるのだろうが、手際はよく、前回のように夕食時までかかるということはなさそうだ。

さすがはプロ、新居に傷を付けるようなことはなかった(と思う)のだが、衣装ケースの中身が落下して1個壊れた。
荷造りのところで触れたとおり、衣装ケースは中身を出さずに運んでもらえる。楽でいいのだが、中身が入ったままなので、運んでいる最中に傾けると中身が落ちる。養生テープなどで固定しておくべきであった。
無印良品のありふれた収納ボックスだったので、代品を自分が購入し、その代金をアート引越センターが支払うということで示談が成立した。しかし壊れないにこしたことはない。繰り返しになるが、衣装ケースの引き出しは養生テープで固定しておいた方がよい。

暗くなる前に搬入作業は終わった。洗濯機はもう使える状態なので、早速寝具を洗って乾かしたのだったと思う。

「エアコンがパナソニック製でなくてよかった」の真相

順番が前後するが、搬入作業中にエアコン取付業者がやってきた。ところが、配管の材料が足りないといった理由で今日中には設置できず、後日また来るということになった。それまで室内機は床に置かれたままで、落ち着かない。

ちなみに私の部屋のエアコンは、室外機置き場が別の部屋のベランダにあり、配管の大部分が壁の中を貫通する「隠蔽配管」であった。
そしてこの隠蔽配管には隠れた制約がある。お掃除機能つきのエアコンのうち、「回収したホコリを室外へ排出するタイプ」のものを後から設置できないのだ。こうした機種では冷媒の行き来する管の他にホコリ排出用のホースがある。隠蔽配管だとこのホースが配管内で急に曲がるので、うまくホコリを排出できない可能性が高いのだそうだ。
幸い、持ってきたエアコンは三菱製で、お掃除機能つきではあるが、回収したホコリはダストボックスに溜まる仕組み。つまり余計なホースはない。見積の際にアート引越センターの人が「パナソニックでなくてよかった」と言っていたのはこのことだったのか。
なお、最近のパナソニック製のエアコンでは、設定により「ホースでホコリを排出」「ダストボックスにホコリを蓄積」の双方を選べるようになっているらしい。これなら引っ越しても安心だ。

後日の話は省略するが、工事費は思ったより高かった。
基本工事費は引越代金の中に含めてもらったのだが、隠蔽配管と配管カバーは標準工事費外で、手元の記録によると2台で45100円もかかったことになっている。隠蔽配管の材料費がよく分からないものの(1mあたり3000~4000円と説明しているサイトがあった)、感覚的には「結構するなあ」という金額だ。

粗大な忘れ物

さて、明日朝は粗大ゴミの回収である。
ゴミは旧居の駐車場に置いてあるので、明日朝8時までに門扉を開けておかないといけない。徹夜続きなので明日朝に起きられる自信がなく、夜のうちに開けておこうと思って、暗くなってから旧居に出かけた。
そこで意外なものを発見した。古い冷蔵庫だ。アート引越センターに家電リサイクルをお願いしていたのだが、これが回収されていなかった。もちろん、明日の粗大ゴミでは回収されない。
あわててアート引越センターに電話し、至急回収してもらうことにした。こんなこともあるのか。気付かなかったら不法投棄みたいになっているところだった。

 

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