中堅不動産屋がまさかのディスカウント! 専任媒介への転進

転居の準備が佳境に入った頃、並行して不動産会社の選定作業を行っていた。
しかしそれは滞っていた。数社までは絞ったが、その先、決め手がなかったのである。

あくまで一般媒介契約

不動産屋に主導権を握られたくないので、複数社と一般媒介契約を結ぶ――この方針に変わりはなかった。
1社に決めなくていいのは楽だが、かといって、10社、20社と相手にしていたら、こちらの身体がもたないだろう。
最終的には3社ぐらいに絞るのかな、うち1社は一括査定に対応していない地場の不動産屋にして、一括査定した中からは2社を選定しようか、という程度の考えでいた。

別記事に書いたとおり、一般媒介契約であっても「建物+住宅設備の点検・保証」を無料で付与してくれる不動産屋を数社見つけることができた。

しかし、その中から2社を選ぶというところで行き詰まっていた。

まめな連絡 vs 破格のディスカウント

そんな中、月に何度か、進捗確認のため連絡を入れてくる大手のS社は内定かな、と思っていた。
正直、転居が済むまで動き出せないのだから、月に何度も電話をかけてこられても対応が面倒だ、と当初は思っていた。しかし大手だから安心感はあるし、連絡の頻度から「やる気」を感じられる。

単純なもので、定期的に連絡があると何となく親しいような気になって、「ハウスクリーニングの業者を紹介してほしい」と考えたとき、迷わず電話したのはこの担当者だ。
数日後、見積額とともに返答があったが、別の記事に書いたとおり、紹介された業者は非常によかった。この一件で、自分の中でS社は当選確実である。

ところが、この流れに一石を投じてきた不動産屋があった。
中堅のT社である。

このT社も、わりと頻繁にメールはよこしてきていた。
ただ、担当者とは実際に会うどころか、電話すらしたことがない。だからメールの文面でしか人柄を推し量れないのだが、その少ない情報からは、何となく私と波長が合わないように感じていた。

建物・設備保証については「一般媒介契約でもおつけします」とのことであり、不動産総合サイトへの対応状況もよいので、契約先候補には残っていた。実際、転居後に予定している「内見を伴う詳細査定」のアポイントを真っ先に取り付けたのはこのT社だった。
しかし、「一応名前を知っている」という程度の中堅規模の会社であり、人柄もこの時点では今一つという感触だったため、積極的に契約する理由は見当たらない状況だった。

転居の2週間前、T社の担当者から唐突にメールがあった。
曰く、本日からキャンペーンが開始となり、期間中に専任媒介契約を締結すると、仲介手数料を50%割り引くというのである。
50%引き!! 半額!!
これまで一般媒介契約にこだわってきた私だが、さすがに決心が揺らいだ。

「仲介手数料半額」のインパクト

400万円を超える物件の仲介手数料の上限額は、消費税10%込みで「物件価格×3.3%+6.6万円」である。あくまでこれは上限なので値引きはいくらでも可能なのだが、実際にはこの上限額で契約を締結することが多いようだ。
たとえば物件価格が4000万円であれば、手数料(の上限)は約139万円にもなる。
これが半額となると、実に約70万円引きである。つまり手取りが70万円増える。売り出しすらしていない段階で、70万円の収入増がほぼ確定するのだ。

方針を180度転換し、専任媒介契約にスイッチする
そう決断するまでに時間はかからなかった。

競合他社へ「価格交渉」

ただ、前述の大手S社が同じ条件を提示してきたら、迷わずS社の方に依頼したい。大手の安心感があるし、ハウスクリーニングを紹介してもらった恩義もある。

すぐさまS社の担当者にメールし、「こういう案件があるんですが、貴社はいかがですか」と突っついてみる。
回答は「できる限り頑張ります、まずは上司に伝えます」とのことで、結論は内見の日へ持ち越しとなった。
さすがに、仲介手数料半額は担当が即決できる範囲を超えているようだ。

この結果、10社ほどあった不動産屋の候補は一気に2社に絞り込まれた。
専任媒介契約へ方針転換したので、2社のうち1社を選ばなければならない。

その決着は、転居後最初の週末につくことになる。

 

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