- 転居を機に家電を買うなら、転居先に直送がおすすめ
- 大型家電や家具は、日付指定はできても時間指定までは難しい
- 転居直前に「大型配送受け取り日」を設けると効率が良い
引っ越しは家具や家電の買い替えに都合のいいタイミングといえる。これを機に古くなった家電を新しくしたり、新居に合うサイズにしたり、というわけだ。
しかし、いざ買おうとすると、配送が問題だということに気付く。
早めに買うと入居日まで配送を待ってもらえない。逆に、買うのが遅いと入居に間に合わない。購入日をいつにするかというバランスが難しいのだ。
今日は一日「搬入三昧」
今回、新居と旧居は自転車で数分の距離。しかも、転居の数日前から新居を使える状態だった。
このことを利用して、転居前日を「荷物受け取りデー」と決めた。そして新しく買った家具や家電をこの日に集中的に運び込んでもらうことにした。
アート引越センターの営業マンの受け売りだが、移転は家電製品の大敵だ。移動のショックで傷むことがよくあるという。
「引っ越す前に買うか、引っ越した後で買うか」の二択だとすれば、間違いなく後者がお勧めということになる。
しかし、たとえば冷蔵庫だと、転居後すぐにでも使いたい。冷蔵庫が家にない「空白期間」があるのは、特に夏場は辛い。
買った冷蔵庫が届くのは転居の2日後、ということでは困ってしまう。
なので、転居先に家電を配送してもらう際には、まず配送の日程調整が肝要である。
大物だと宅配便のように簡単に日時指定ができるわけではないので、なおさら重要だ。
今回の私たちは、「引っ越す前に買って、新居へ配送」という特殊パターン。大型の荷物は、宅配便のように「14時から16時の間」のような細かい指定ができないことが多い。こうなると、配送のある日は終日、何も家財道具のない新居で荷物の到着を待つ羽目になる。
ただでさえ引越を控えて忙しいのに、新居でボーッと過ごすのは時間の無駄。そこで特定の日に配送を集中させる工夫が必要になってくるというわけだ。
買う前に搬入日を相談しよう
今回、この方式で購入したのが、ベッド2台と冷蔵庫である。
結果的には望みどおりの配送をしてもらったのだが、調整には随分と気を遣った。
受注生産で、製造者に近い店から買う場合
まずベッドのうち1台は、楽天市場で、メーカに近い会社から購入した。
これは存外簡単だった。元々、受注生産で在庫がないからだ。納期を指定すればそれに合わせて生産してくれる。もちろん、標準納期より少し早めに納期の希望を伝え、余裕を持って注文することが必要だ。
販売店と工場が密接に連携していれば、早めの注文は生産の予定が組みやすくなる。作る側にも売る側にも歓迎されると思われる。
具体的な手順だが、購入前に販売店に連絡し、この日に受け取りたいのだが今日注文しても大丈夫か?と問い合わせた。OKだという回答を得て正式に購入した。
受注生産だが、販売店が製造者と近しくない場合
もう1台のベッドはビックカメラの通販で買ったのだが、こちらはどうなるか気をもんだ。
たまたま、転居の1ヶ月ぐらい前にビックカメラのサイトを見た。すると欲しいベッドがセールでかなり安くなっていた。これはぜひ、今買っておきたい。しかしさすがに早すぎる気がする。
こちらのベッドも受注生産らしいが、大手ベッドメーカー製である。メーカーとビックカメラは特に近しい関係というわけではなさそう。
そこで購入前に「○月×日納入希望ですが大丈夫ですか」と問い合わせた。しかし、そこからのやり取りがどうにも回りくどかった。
最初は「確約するものではありませんが、入荷予定は○月上旬頃」という回答。質問に対する完全な答えになっていない。が、「そもそも、今から注文して間に合うのか」という第一関門はクリアした。
次に第二関門。配送希望日の1ヶ月ぐらい前に入荷してしまって、バカでかい荷物が1ヶ月間ビックカメラの倉庫を占拠していいんですか?という質問を投げかけた。こちらの回答は、分かったような分からないようなものだった。
念押し確認するのが無難
結局、メールのやり取りでは埒があかないので電話をかけた。
大型商品なので、ネットショッピングで購入する際には搬入希望日の入力が必須。そこに1ヶ月先の日付を書いておいても大丈夫なんですね?それまで預かってくれるんですね?ということを念押し確認した。OKだというので即刻購入した。
約束どおり、このベッドも「一斉搬入日」にきちんと届いた。
が、さすがに2ヶ月先、3ヶ月先の日付を指定したら「いや、それはちょっと……」といったアクションがあったと思う。実際に注文する前に電話やメールで個別に確認するのが無難だろう。
在庫がなく取り寄せの場合
残る冷蔵庫は楽天市場の某電機店で購入。こちらも、たまたま欲しい機種が安くなっているのを発見したので、配送希望日の1ヶ月弱前に購入。
この冷蔵庫はさすがに受注生産ではないと思うが、購入時点で在庫がなく、取り寄せとなっていた。取り寄せにかかる期間と、在庫を確保できてから搬入を猶予してもらえる期間を合計すると1ヶ月程度になりそうだと察した。そこで個別の問い合わせなしでいきなり購入。それでちゃんと希望日に届いた。
余談:先が見えない人のための冷蔵庫選び
ところで、今回購入した冷蔵庫は三菱の両開きの機種で、幅65cmのもの。
この機種を選んだ大きな理由は、今後のさらなる転居を見据え、種々の設置場所に対応できるようにしたいからだ。
調べたところ、最近の住宅の冷蔵庫置き場はわりと広めにとってある。幅60cmならまず間違いないし、65cmでも余程古い物件でなければ収まると思われた。
しかし、無難に幅60cmを選ぼうとすると、大抵は扉が1枚の「片開き」となる。こうなると「右開き」「左開き」の選択が難しい。次の家の間取りは分かるが、その次の家の間取りまでは分からないからだ。シャープだと、どちらからでも扉を開けられる「左右開き」という選択肢がある。しかし個人的に、シャープのパワー系家電には良い印象がない。
そこで、扉が2枚の「観音開き」で幅が最小のモデルを探した。観音開きだと幅68.5cmがスタンダードなのだが、三菱電機には幅65cmのモデルがあり、これに決定した。なお東芝にも65cmモデルがあるが、だいぶ高かったので断念。
ちなみに価格は129,800円。これに楽天のポイントが約2万ポイントもつき、実質11万円程度で購入できた。機能的にも問題なく、なかなか良い買い物だったと思う。
このようにして発注した大物家具・家電が一斉に届いた日の話は、別記事で紹介することにする。