転居は固定費削減のチャンス! (1) 通信費削減、今こそ固定電話を手放す時!

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今回の引越によって、月々の住居費は上がる。
そこで固定費の削減を検討した。その記録を今後数記事に渡って紹介する。

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はじめに:私たちの現在地

本サイト(の親サイト)は元々、「無理のない節約」を主なコンテンツとして開設された。

そのため、以前から固定費については相当な工夫をしてきている。だから今以上の節約は見込めないと当初は考えていた。
しかし改めて見直したところ、「インターネット回線」「電気」「ガス」「NHK」「駐輪場」の5点について、削減を図ることができた。

「単年度赤字」の覚悟

今回、引越によって部屋の面積はだいたい3割減少する。
しかるに、1年あたりの住居費は3割以上増加する。
賃貸だと会社から多少の家賃補助が出るものの、焼け石に水。我が家の今の収入では、単年度で見ると完全に赤字となる。

FPに見せたら「バカじゃないの」と言われそうだが、それは分かってやっている。
息子が自立するまでの残り数年間の利便性(=時間+体力+精神力)を金で買う。そのように割り切っての判断だ。
家が売れれば当面のキャッシュフローには支障がないから、出血を最小限に抑えつつ堪え忍ぶ。そして息子が高校を卒業するころ(希望)には新たな物件を買うなり、より家賃の安い所へ引っ越すなりするつもりだ。

不断の見直しが重要

ということで、固定費削減が今まで以上に重要となってくる。
しかし前述のとおり、我が家の固定費はすでにかなり削減されている。
ここでいう「削減」とは、「固定費を下げるために何かを我慢する」という意味ではない。「我慢を伴わない範囲で、割安なサービスを利用する」という意味である。つまりは本サイトの設立趣旨「頑張れない夫婦の、頑張らない節約生活」そのものといえる。

とはいえ、引越を機に見直したところ、さらに固定費を削減できるものがいくつかあった。
その中には「引越をしたからこそ」というメニューもある。逆に「実は今まで見逃していた」というものもある。
一旦は最適な方法に落ち着いたとしても、それが数年後にも最適とは限らない。不断の見直しが重要だということを痛感させられた。

通信費削減の成果

具体例として、本記事では通信費の削減について取り上げる。
このご時世、固定費の中で通信費が占める割合は決して小さくない。

まずはインターネット回線について、固定費の削減を実施した。
具体的には、現状の「一戸建て向け光インターネット回線」を解約し、転居先のマンションで提供される「無料インターネット回線」へ乗り換えた。これにより月5000円以上の料金がまるまる浮くこととなった。

さらに固定電話を廃止した。これにより節約額を月500円程度上乗せできた。

賃貸のインターネット回線は玉石混交

新築戸建てを購入した当時はまだ若かった。「戸建てなんだから1Gbpsの光回線を引いて独り占めだ!」と、鼻息も荒くKDDIの「auひかり」を引き込んだ。

サービス品質には満足していたものの、料金は高かった。
IP電話込みで月の料金が5000円台半ば。世の中では相当な技術革新があったと思うが、料金は10年間高止まりである。

この間、若干割安な競合サービスも登場しており、乗り換えを検討した時期もあった。
しかし我が家の場合、光インターネット回線を乗り換えると固定電話の番号が変更になるという大きな問題があった。それで渋々、契約を継続していた。

ところが、今回の転居先は「無料インターネット回線つき」である。
回線の品質は引っ越してみるまで分からないが、固定費削減は至上命題である。品質があまりにも悪くない限りはこれを利用し、別途インターネット回線を引くのは避けようと考えた。

これで月5000円以上が浮くわけで、固定費削減としてはかなり大きい部類に入る。
しかも、実際に引っ越してみたら、通信速度は下りが常時300Mbps程度。夜間に遅くなるようなこともない。別に4K動画を見まくっているわけでもないし、普段使いには全く問題なかった。

物件によっては「有料かつ低速」

ただ、こんな物件ばかりとは限らない。

別の引っ越しの際、とある賃貸物件を見せてもらった。
部屋自体は気に入ったのだが、「うーむ」と唸ったのがインターネット回線。「インターネット回線の料金が家賃に含まれない」というところまでは、まだよい。問題は、部屋に引き込めるのがケーブルテレビ経由のインターネット回線(J:COM)しかないという点だ。
集合住宅でも光回線を部屋まで引き込めるこのご時世に、正直時代遅れのケーブルテレビ。使用料が家賃に含まれるならまだ我慢するが、この物件では別払い。しかも調べてみると全く安くない。我が家はテレビ受像機を持っていないので「納得いかない感」がさらに増す。

結局この部屋は借りなかった。インターネット回線が理由ではないが、正直、この部屋でなくて良かったと思う。

全く困らない! 固定電話廃止

さらに、これを機に固定電話を手放すことにした。

引越前は光インターネット回線のオプションであるIP電話を利用していた。
月500円程度の基本料金で「03」「06」などの市外局番から始まる番号がもらえる。音質も普通の固定電話と変わらないので、当初は「安くていいな」と喜んでいた。

しかし今、固定電話が鳴ると、8割はセールスなどの不要な電話である。惰性で契約し続けてはいたものの、金を払って迷惑を買っているような状況だった。

以前は「固定電話を持っていないと怪しまれる」「学校の電話連絡網で浮いてしまう」といった声も聞かれた。
しかし2020年代に入ると、そういう話もあまり聞かない。いや、かりにそうであっても無視するだけの「鈍感力」が私に備わった。

なお、引越先の「無料インターネット回線」でもIP電話を利用することは可能だった。が、はなから申し込むことは考えなかった。

IP電話なら基本料格安、電話機はスマホでOK

それでも固定電話「的」な番号がほしい場合には、インターネット回線に紐付かないIP電話という手もある。

私は、ブラステルの「My 050」というサービスを利用している。
通話品質は正直イマイチで、急に相手に声が届かなくなるなど日常茶飯事。なので、途中で切れて困るような通話には使えないが、通話料の安さが魅力的だ。

初期費用550円、以後6ヶ月550円の番号維持費で「050」から始まる電話番号がもらえる。スマートフォンのインターネット回線(WiFiでもLTEでも)があれば一般の電話と通話が可能。通話料金は、固定電話宛てだと3分10円程度なので格安だ。

電話番号がもらえるから、発信だけでなく着信もできる。「090」ではなく「050」から始まる番号なので、よく知らない人が見ると固定電話に見える。が、実際にはスマートフォンのLTE回線でも利用できるので、固定電話というわけではない。
私自身は「My 050」を発信専用で使っている。だから番号維持費は正直言って払いたくない(電話番号はいらない)。しかし払わないと発信に関しても一部機能制限を受けるため、渋々払っている。

 

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