【現物見ずに契約】賃貸物件の初内見、答え合わせの結果は――?

お盆のさなかにバタバタしながら契約した賃貸住宅。その際の話は別記事に書いたとおりである。

「先行契約」という方式で、実際の部屋を見ることなく契約せざるを得なかったのだが、9月下旬に前の住人が退居したことで、ようやく内見が可能となった。
不動産屋に依頼し、さっそく現地へ出向いた。オーダーカーテンの採寸も同時に行うことにした。

部屋の第一印象は良し

エントランス前で不動産屋、アート引越センターのカーテン部門担当者と待ち合わせる。
13時待ち合わせという約束に対し、不動産屋の営業は当然数分前に現地に着いていたが、カーテン担当者は逆に数分遅れ。嫌な予感がする。

新居はわりと小規模なマンションだ。あらかじめ調べたところによると、グレードはそれなりに高く、売り出し時には自称「当社フラッグシップ物件」のような扱いであったという。
オートロックのエントランスを入ると、小さいながらもロビーがある。常々「家にソファーがほしい」と言っている息子は、革張りの白いソファーに釘付けになっていた。

いよいよ部屋に入る。
ハウスクリーニングは未了だったが、築5年程度なので汚れは目立たない。
100平米近い現在の家からすると3割ほど狭く、相当ギリギリなスペースで生活することになると想像していた。しかし実際の部屋を見ると、家具が全くないせいもあり、そこまでの狭さは感じない。

まさかの「隣室なし」物件

何より気に入ったのが、部屋が静かなことだ。
ベランダから数十m先にバス通りがあるのだが、車の音は全く聞こえない。気密性が高いためのようだ。
上下階とも部屋はあるが、物音はしない。
となると、残る気がかりは隣室の音だが、何と「隣室がない」ということが判明した。

音に敏感な妻がいるので、今回の転居では「角部屋縛り」で物件を探していた。
今日内見に来たこの部屋は、共用廊下を含め3方向に窓があるため、角部屋であることは間取り図から明らかだった。
一方、普通に考えると、窓のない1方向には隣室がある。そこは諦めて、音避けに本棚でも置こうかと妻と話をしていたところだ。
ところが、実は残る1方向も、窓こそないものの隣室はなく、建物の外壁だった。外壁の向こうには共用設備があるのだが、壁に厚みがあるし、窓がないので騒音は皆無と言っていい。
この事実、ちゃんと調べれば机上でも分かったのだろう。しかし素人の私は、間取り図を見て、よもや「隣人がいない」とは思わなかった。これは嬉しい誤算だった。

本当に静かに暮らせるのは、戸建て?マンション?

そもそも、今の戸建てを購入した大きな理由は「静かに暮らしたいから」であった。

新婚の時、最初に住んだアパートは、畑の一部をつぶして作った長閑な立地。外からはほとんど何の音も聞こえなかった。(ただし鉄骨造だったので、床に布団を敷いて寝ていると、下の階の音は筒抜けだった。)
私は、それまでずっと線路や幹線道路の近くに住んでいたので、無意識のうちに感じていた定常的な騒音がなくなったことにいたく感心した。妻も元々、音には敏感だから、外からの持続的な騒音がないのは歓迎すべきことだった。
そのため、その後の家探しの際には、主要道に面しがちなマンションを早々に諦め、一戸建てに的を絞ったのであった。

そうして選んだ今の住居は、確かに静かな環境ではある。が、所詮はチープな木造住宅だ。道路で遊ぶ子供の声、宅配便のトラックの音、ひどい時は隣家の子供が室内でギャーギャー言っている声まで、雨戸を閉めていても聞こえてくる。
その点、今日内見しているマンションは、元々の立地がそれなりに良いことに加えて、コンクリート造と気密性の高さで騒音を抑え込んでいるようだ。今までよりむしろ静かなことが期待できる。これもまた意外だった。

ただ、後日談ではあるが、騒音はゼロではなかった。上下階からの物音はマンション特有のものだし、そうでなくても騒音源はいくつかあって、結局トータルでどちらが静かだったかはよく分からない。
また、角部屋というのも良し悪しだなと思った。隣室からの騒音がない一方、窓からの騒音は一般の部屋より多く入ってくる。いくら気密性が高いといっても、外壁に窓という大きな穴を開けた時点で、音は入りやすくなっていると考えた方がよい。

結局のところ、無音の住環境というのは現実的でなく、「どちらが静かか」というよりは、「どちらの音が、より気にならない性質か」で選んだ方がよいようにも思える。もっとも、その答えが入居前に分かれば苦労しないのだが……。

カーテンの採寸、予習不足で失敗

カーテンの採寸は20分ほどで済んだが、この時点で自分も検討不足であり、大きな失敗をした。

とある洋室に腰窓があり、間取り上、妻のベッドをこの腰窓に接して置く必要があった。窓とベッドが接しているというのは、日光アレルギーの妻にとっては最悪の条件である。
当初、カーテンを長めにオーダーし、壁(窓)とベッドの間にカーテンの裾を垂らすことを考えていたが、壁とベッドの隙間にホコリが溜まるのが嫌だというので諦めた。

この問題に対し、現地を見たカーテン担当者は「ブラインドという手もありますが」と提案してくれた。後で考えると「さすがプロ」と唸る発想だ。
だが、元々ブラインドは私の眼中になかったので、「いや、普通のカーテンでいいです」と即答してしまった。
この何気ないやり取りが、引越直前になって悩みの種になろうとは。

さすがの分譲賃貸、普通借家で食洗機付きは希少!

その後、各部屋の写真を撮って回った。
今の一戸建てと比べると建材や仕上げが1ランク上であり、特にインテリアにこだわりのない私でさえ多少の満足感を覚えた。作り付けの収納も実によく考えられている。

また、いわゆる「分譲賃貸」であるだけに、住宅設備も充実している。
人生初となるディスポーザーは正直「なくてよい」と思ったが、「ないと困る」と思っていたビルトイン食洗機は、ちゃんとある。しかも今の家と同じパナソニック製。もちろん機種は違うのだが、同じメーカーだから勝手が分かっていて何かと楽だ。浴室乾燥機も当然のようにある。

転居後しばらくしてから調べて愕然としたのだが、食洗機のある賃貸住宅は、十中八九、定期借家である。つまり2~3年しか住めないという覚悟が要る。
普通借家で食洗機がついている物件は相当レアだ。あったとしても、山手線の内側に立地していて賃料が月50万とか、庶民には全く手の出ないレベルのものが多い。
その意味で今回の物件はかなりの掘り出し物といえる。と同時に、次の住処はどうしよう――という不安が早くも頭をもたげてくるのだった。
賃貸マンションオーナーの皆さん、今ならビルトイン食洗機はかなりの希少価値がある。元々がシステムキッチンであれば工事費はそれほど高くないので、是非、導入を検討していただきたい。

 

一通り情報を集めたところで解散。帰宅後、図面上で家具の配置を計画していった。

 

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